MCX512
MCX512は上位CPUと8ビット、16ビットバスおよびI2Cシリアルインターフェイスバスで接続し、パルス列のサーボモータ、ステッピングモータを各軸独立の位置決め制御、 または速度制御ができる2軸モーションコントロールICです。2軸直線補間、円弧補間、ビットパターン補間、連続補間を行うことができます。このICは、速度倍率(レンジ)設定をなくし、1ppsから最高8Mppsまでのドライブ速度を1pps単位で自由に出力することが可能です。
■2軸直線補間 ■CW/CCW円弧補間 ■連続補間8段プリバッファ
■ビットパターン補間 ■補間の短軸パルス均一モード
■2軸高精度線速一定モード ■速度レンジフリー
■非対称台形加減速の自動減速 ■放物線S字/台形加減速駆動
■オーバーライド ■自動原点出し ■スプリットパルス機能
■I2Cシリアルインターフェイスバス ■同期動作 各軸4セット
■タイマー 各軸1個
■最高ドライブ速度:8Mpps(入力CLK=20MHz時:最高10Mpps)
■パッケージ:100ピンQFP 14×14mm 0.5mmピッチ
■電源電圧:3.3V±10%
KEY FEATURES
主な機能
■速度レンジフリー
速度倍率がないので 1pps 単位で全ての速度に設定 が可能です。ドライブ中でも 1Mpps のような高速 ドライブから 1pps、2pps のような低速ドライブへ ダイレクトに速度を変更することができます。
■連続補間8段プリバッファ
高速の連続補間ドライブに対応するために、各セグ メントの終点データを蓄える 8 段のプリバッファ レジスタを備えています。上図の Seg3 のような短 いセグメントが存在しても、Seg3 を含む 8 個のセ グメントの平均移動時間が次セグメント位置デー タセット時間より長ければ連続補間を行うことが できます
■補間の短軸パルス均一モード
従来 2 軸直線補間において、移動量(パルス)が大 きい方の軸(長軸)は常にパルスを出力し続けます が、少ない方の軸(短軸)は補間演算結果によりパル スを出力する時としない時があります。MCX514/ MCX512 では、短軸パルス均一化機能を新たに設 けています。移動量が少ない軸においても、極力パ ルス周期を均一に近づけてドライブパルスを出力 します。
■2軸高精度線速一定モード
従来の線速一定モードに加えて、大幅に線速一定精 度を向上させた 2 軸高精度線速一定モードを実現し ています。2 軸直線補間、円弧補間、ヘリカル補間ド ライブ時において、短軸パルス均一モードと 2 軸高 精度線速一定モードを組み合わせた場合、線速の速 度偏差を ±0.2% 以下に収めることができ、補間ドラ イブ時の大幅な速度の精度向上が期待できます。
■I2Cシリアルインターフェイスバス
上位CPUとの接続に従来の8ビットデータバス、16ビットデータバスの ドライブ中にスプリットパルスを出力させる機能です。軸移動と同期を取りながら 他に I2C シリアルインターフェイスバスを備えています。同一バス上に、 決められた間隔で種々の動作を行わせる時に使用します。同期動作と組み合わせる MCX514/MCX512 を最大 8 個まで接続可能です。
■スプリットパルス機能
ドライブ中にスプリットパルスを出力させる機能です。軸移動と同期を取りながら決められた間隔で種々の動作を行わせる時に使用します。同期動作と組み合わせると指定軸位置からスプリットパルスを開始/停止や、外部信号入力でスプリット長やパルス幅の変更などを行うことができます。